オバタケイコのスローな日々

昨日はeしずおかブログ事務局のお招きで、アカデミー賞５部門をさらった話題の映画

『　アーティスト　』 の先行上映会に行ってきました。

アメリカの映画祭で快挙を成し遂げたフランス映画 『　アーティスト　』 はほとんどセリフのない

モノクロのサイレント映画です。CGを駆使した３D映画がもてはやされる昨今ですが、監督は敢えて

色もセリフもない、観客が生きた感情を心で感じる映画を贈りたかったのだそうです。

冒頭のうつくしいキャストのスクロールから始まり、最初のシーンではかなり笑わせてくれます(^_^)

サイレント映画の大スター、ジョージは映画がトーキーの時代に変わる節目に居合わせ、時代の波に

飲み込まれていくのですが、サイレント映画を愛するあまりプライドを捨てる事が出来ず、次第に

落ちぶれていきます。一方彼の大ファンで若くて初々しいぺピーは彼に近づきたくて、エキストラに

応募するのですが、その弾むような魅力で次第にスターダムにのし上がっていきます…。



1920～1930年代にかけての当時の雰囲気がよく伝わってきて、人々の善良な感じがいいです。

主役のクラーク・ゲーブル似のベタな二枚目のジョージの笑顔が笑えるくらい素敵です♪

ジョージが飼っている子犬も大活躍なのですが（間違いなく準主役）その名演技でカンヌ映画祭で

パルムドッグ賞（最も優れた演技をした犬に贈られる賞）を受賞したそうです。（笑）

これは純愛の映画で私はぺピーに感情移入して途中で何度か泣けてしまいました。

最後に淀川長治さんが出てきて さよなら、さよなら、さよなら　って言いそうな、本当に心温まる

素晴らしい映画でした。静岡シネギャラリーで４月７日より上映されます。http://www.cine-gallery.jp/

配給会社は東京の　ギャガ　GAGA 　さんです。http://www.gaga.co.jp/



映画を観た帰り道、夜空全体がまるで霧で覆われたような感じで、ぼんやりと月が浮かんでいました。