2017年11月22日
あの頃を振り返って。
4年前告知を受けてから手術するまでの間の事を思い返した。
そんなに若くなかった事もあって冷静に受け止められた。その夜は泣かなかった。
手術までの2か月の間に何度か泣いた。日赤の診察の帰り、日赤の駐車場のいつも話す
誘導員のおじさんが『今日はひとりだね。どうした?』と声を掛けてくれたので、
いつもの私らしくあっけらからんと『乳癌が見つかっちゃってね、左胸取るんだ。』と話すと
『そっかぁ、女じゃなくなっちゃうみたいで大変だなぁ~。ところで旦那は?』と言うので
『わたし、独身だよ。』と言うと気まずい顔つきで『そっか、ごめんな。』と言ってくれた。
帰りの車中で涙が一筋頬をつたった。おじさんはいつも大きな声で明るく元気にシャキシャキ
仕事していて好きな人だったし、全く悪気がなかったのは解ってたのですぐに許せた。
2度目はその頃毎晩母に夜中に起こされて、心身共疲れてしまったので母の主治医に
睡眠薬を処方してもらうようお願いしたら渋ったので、事情を説明するうちに泣けて来た。
3度目は両親の日赤の診察が終わり、車を取りに行ってる間ここで待っていてねと念を押したにも
関わらず両親が消えてしまい、あちこち探しまわりやっと駐車場で発見しキレてしまった。
完全にタガが外れてしまい両親を罵倒してワンワン泣きながら家まで運転して帰った。
夏の真っ盛り、無事手術が終わり数日経ってやっと鏡を見る気になった。
数日前まであった小さなふたつの乳房はひとつになっていた。スーッと涙がこぼれた。
今は乳房を片方無くした寂しさは全くない。手術直前に記念のヌード写真を撮っておいて
本当に良かった。
Posted by ケイチャン at 11:51
Comments(2)
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この記事へのコメント
私にとっては
どんなオバタさんでも オバタさんです♥
どんなオバタさんでも オバタさんです♥
Posted by ともみん at 2017年11月22日 15:31
ともみん、ありがとねん
Posted by ケイチャン
at 2017年11月22日 21:14

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