2009年12月29日
川上弘美 『 神様 』

前から気になっていた作家、川上弘美の小説 『神様』 を読みました。九つの短編が収まった短編集でタイトルの『神様』は同じマンションに引っ越してきた熊に誘われて散歩に出る話なのですがこれといった大事件は起きません。筒井康隆が雰囲気で読ませる小説と言っていました。なるほど。他の編も異形のものが出てくる話が多く突拍子もない設定なのですが、それら異形のものが小説の中の人達には普通に受け入れられているというところが面白いのです。他者ってそもそも自分と全然違うわけですが一緒にいるうちに情が湧いて好きになりますよね。そのことについても触れられている気がします。全体的に不思議な感覚にとらわれる小説でした。他の本も読んでみたいなと思いました。
作品は2002年個展より銅版画 《 天使の護送 》 です。これは天使が濡れ衣を着せられて捕まって護送されていくというイメージです。なぜそんなイメージが沸いたんだろ?
写真上は咲き始めた洞慶院の蝋梅の花です。花が蝋細工みたいだから蝋梅なんですって!
知らなかった。
写真下はやはり洞慶院の春を待つ固い蕾を持った梅の木です。
今年も残り僅かですが皆さま良いお年をお迎えください!(^O^)/
2009年12月17日
映画告知 かいじゅうたちのいるところ

世界中で愛されている絵本モーリス・センダックの『かいじゅうたちのいるところ』が映画になりました。物語の主人公8歳の男の子マックスは家族と喧嘩して家を飛び出し、海へと漕ぎ出し不思議な島へ辿り着きます。そこでかいじゅうたちに出逢い色んな体験をします。原作のかいじゅうたちの絵が素晴らしくこれを忠実にぬいぐるみで再現していて、多分手作り感とCGのバランスが良いんじゃないかなと想像します。インターネットで検索すると予告映像が見れますので見てみてね♪静岡では来年の1/15より有楽座で始まります。あ~今からとっても楽しみ!!
作品は2002年個展より銅版画 《 はばたき 》 です。
写真は皇帝ダリアと言って背がとても高くなる花で
地面から2階の高さまで伸びている姿をよく見かけます。
2009年12月04日
フェリーニの 『 道 』

先日20年ぶり?にイタリアの映画監督フェデリコ・フェリーニの『 道 』を妹と観ました。ザンパノという旅芸人が寒村の貧しい家庭から娘を買って芸のお供にするのですがこの男、鎖を体に巻きつけて力任せに引きちぎるというベタな芸しか持たない乱暴で粗野な男で、買われた娘ジェルソミーナは少し頭の足りない純粋で天真爛漫な女の子でザンパノに子犬同然に扱われながらも、徐々に彼を慕い女房のつもりになっていくのです。途中、サーカスの一団に加わるもトラブルを起こし追い出されたり色んな事が起こるのですがどんな目に遭おうと彼女が彼を無垢に想う様が胸を打ちます。悲しく切ない映画ではありますが一見の価値がありますよ。(^。^)
作品は2002年個展より銅版画 《 夢で見た家 》 です。
庭の南天が真っ赤に色づきました。下のは万両です。