2018年11月29日
父母の若かりし頃


重度の認知症の父が手に負えなくなって施設に入ってからちょうど一年が経つ。
考えてみれば5年前に乳癌が見つかった時、父が認知症で良かった。
頭がしっかりしていたら、私が彼氏もいなく片胸を失う事をとても悲しんだだろうから。
お父さん、まだひとりだけど、きっと幸せは向こうから来てくれると思う。
花嫁姿も孫の顔も見せてあげられずごめんね。父と母の若かりし頃。美男美女のカップルでした。
二人とも綺麗な二重。弟はパッチリ二重なのに私と妹は何故か一重。
よく妹と 『 おかしいよね、私達は劣性遺伝だね。 』 と言い合う。(笑)
2018年11月27日
ピグマリオンとガラテア

ギリシャ神話、ヴィーナスのエピソードをひとつ。
彫刻家のピグマリオンはあまりに純粋で、生身の女性の嫌なところばかりを見てきたため、
女嫌いになってしまいました。しかし、若さの情熱と欲求から、大理石で美しい乙女の像、
ガラテアを彫ってしまいました。その像は、今にも動き出すのではないかと思われるほどの
でき栄えで、いつしかピグマリオンはこの像を愛するようになり、妻と呼ぶようになりました。
ピグマリオンはある日祭壇の前に立ってささやきました。「神さま、お願いです。私にお授けください、
あの像に似た乙女を」それを聞いていたヴィーナスは祭壇の炎を三度空高く燃え上がらせました。
ピグマリオンは家に帰ると、乙女の像に接吻しました。その唇は大理石の冷たさと違い、
ほんのり温かく柔らかい感触がしました。今度は乙女の胸に手をおいてみました。
その感触は柔らかく、あらめて顔をのぞくと、恥じらいで顔を赤くした人間の乙女がいました。
彼は、アフロディーテに感謝しました。このエピソードを絵にしたジャン=レオン・ジェローム
のこの絵、ガラテアのしなやかで美しい肉体が本当によく描けてます。素晴らしいですね。
メトロポリタン美術館で観れるそうです。
2018年11月25日
西洋と日本文化の違い

今日静岡市美術館のエントランスホールでやっていた彫刻家の杉山功さんのトークを仕事を
終えて少しだけ聞く事が出来た。西洋と日本では自然観に相違があって、西洋は土地を削って
平らにして建築物を建てるのが常だけど、日本はその土地の地形を生かして建てる事も多いという
話しなど興味深かった。以前、西洋の食器は欠けたらお終いという話を聞いた。日本では古来から
金継ぎという文化がある。欠けてもモノを大切にして、漆と金で繕い、それも味とする素敵な文化だと
思う。話しが逸れたけど、日本の勿体ない精神は世界に誇れると思う。
その精神を大事にしていけたら素敵ですね。イタリアで活躍する杉山功さんのお仕事は
こちらのインスタで見る事が出来ます(^-^) https://www.instagram.com/sugiyamaisao/
2018年11月16日
彫刻家 竹下真澄さんの個展
行って来ました!竹下真澄さんの個展。旧作、新作色んなテイストの作品とデッサン、
見応えたっぷり、美しいです。10年前に初めて見て大変心動かされた作品にも
再会できて嬉しいです(^-^) 月曜休みですので気を付けて下さいね。
http://www.c-c-c.or.jp/schedule/2018/10/post-49.html
2018年11月14日
冬に近づくと

冬に近づくとヨーロッパの事を思い出す。子供の頃からゴシック様式のカテドラルに何故か
憧れがあった。パリのノートルダム、スペインのグエル協会、NYのセントパトリック大聖堂、
みな荘厳で美しかった。ヨーロッパの古い音楽も大好きだ。今描き始めた絵のタイトルは
『 アスパラガス カテドラル 』 決して荘厳な作品ではなく、軽いタッチのイラストですが。。。
こんな曲を聴きながら制作にいそしむとしよう。
2018年11月12日
マイケル・ムーア 華氏119
華氏119観て来ました。本当に見て良かった。ショックな事実も突き付けられますが、
若い世代の力強いウェーブには感動しました。シネギャラリーで上映中。お時間ある方は是非!
華氏119の最後に、フロリダの高校で起きた銃乱射事件の後、声をあげて、全米に広がった
銃規制の学生運動の火付け役になったエマさんの演説には泣けました。
邦訳の映像があったのでご覧ください。
2018年11月09日
心無い人達


今朝、駐車場から戻って来る間の道にこれだけのゴミが捨てられていた。↓
捨てた人達はこのシロツメクサや小さな花々、綺麗な蝶にきっと気付かない心無い人達に違いない。
自分たちは自然の一部だと知らない無知な人達。どうかバチが当たりますように!

ところで、下院民主党が勝って少し希望が湧いた。マイノリティや女性の議員も増えたし
若者の多くが民主党に投票して希望が持てた。マイケル・ムーアの華氏119は見なくちゃね!
シネギャラリーで上映中ですよ(^-^) http://www.cine-gallery.jp/nextmovie_1.html
2018年11月04日
オーストラリアの大道芸人 The Stalker
今年で大道芸は何年目なのかな?2~3年目にオーストラリアからすごいパフォーマーが来た。
The Stalkerといって高足のスティルト芸人。初めて彼らの芸を見た時は雷に打たれたようだった。
ダイナミックで音楽も素晴らしく大変芸術性の高いパフォーマンスだった。その時の演目は
落ちぶれた貴族のようだった。終了後彼らにどんなに感動したか伝え、銅版画で彼らを
チーフにして作品を作った。翌年彼らが来静した時、版画をプレゼントしたらとても喜んでくれて
オーストラリアの事務所に飾ってくれたそうだ。Stalkerとは大股で歩く人。ソビエトの映画監督
タルコフスキーの作品にもThe Stalkerというタイトルの映画がある。その話をしたら、彼らは
その映画から自分たちのアーティスト名を取ったそうだ。


