2011年07月19日
インディアン酋長シアトルがアメリカ大統領に宛てた手紙

暑い日々が続きますが、夕方日が陰って涼しくなった頃土手を散歩しました。ねむの木が柔らかいピンク色の花をつけ、延々と続く緑は鬱蒼と深く何とも言えない安堵感に包まれました。昔読んだアメリカインディアンのラコタ族の女性の手記《 ラコタウーマン 》は、白人との闘争の記録も交えながら彼らの生き方、挫折、信念を教えてくれる大変読みごたえのある本です。読み終わったとき彼らの絆の強さに深く感動し、羨ましく思った事を覚えています。彼らは常に大地と共にあり、大地に感謝し、必要以上のものを求めることなく、精霊たちを身近に感じ、私には理想の暮らしに思えました。
1854年アメリカの第14代大統領フランクリン・ピアスはインディアンたちの土地を買収し居留地をあたえると申し出ます。1855年インディアンの首長シアトルはこの条約に署名。
以下はその時シアトル首長が大統領に宛てた手紙ですが、かなり長いので少し割愛しました。
はるかな空は 涙をぬぐい
きょうは 美しく晴れた。
あしたは 雲が大地をおおうだろう。
けれど わたしの言葉は
星のように変わらない
ワシントンの大首長が
土地を買いたいと言ってきた。
どうしたら
空が買えるというのだろう。
そして 大地を。
わたしには わからない。
風の匂いや 水のきらめきを
あなたはいったい
どうやって買おうというのだろう。
すべて この地上にあるものは
わたしたちにとって 神聖なもの。
松の葉の いっぽん いっぽん
岸辺の砂の ひとつぶ ひとつぶ
深い森を満たす霧や
草原になびく草の葉
葉かげで羽音をたてる
虫の一匹一匹にいたるまで
すべては
わたしたちの遠い記憶のなかで
神聖に輝くもの。
………
死んで 星々の間を歩くころになると
白い人は
自分が生まれた土地のことを
忘れてしまう。
けれど わたしたちは 死んだ後でも
この美しい土地のことを
決して忘れはしない。
わたしたちを生んでくれた 母なる大地を。
わたしが立っている この大地は
わたしの祖父や祖母たちの灰から
できている。 大地は
わたしたちの命によって 豊かなのだ。
それなのに 白い人は
母なる大地を 父なる空を
まるで 羊か 光るビーズ玉のように
売り買いしようとする。
大地をむさぼりつくし
後には 砂漠しか残さない。
白い人の町の景色は
わたしたちの目に痛い。
白い人の町の音は わたしたちの耳に痛い。
水面を駆けぬける 風の音や
雨が洗い清めた 空の匂い
松の香りに染まった
やわらかい闇のほうが
どんなにか いいだろう。
ヨタカの さみしげな鳴き声や
夜の池のほとりの カエルのおしゃべりを
聞くことができなかったら
人生にはいったい
どんな意味があるというのだろう。
わたしには わからない
白い人には なぜ
煙を吐いて走る 鉄の馬の方が
バッファローよりも 大切なのか。
わたしたちの 命をつなぐために
その命をくれる バッファローよりも。
わたしには あなたがたの望むものが
わからない。
バッファローが
殺しつくされてしまったら 野生の馬が
すべて飼いならされてしまったら
いったい どうなってしまうのだろう?
聖なる森の奥深くまで
人間の匂いがたちこめたとき
いったい なにが起こるのだろう?
獣たちが いなかったなら
人間たちは いったい何なのだろう?
獣たちが すべて消えてしまったら
深い魂のさみしさから
人間も死んでしまうだろう。
大地は わたしたちに
属しているのではない。
わたしたちが 大地に属しているのだ。
………
ひとつだけ 確かなことは
どんな人間も 赤い人も 白い人も
わけることはできない ということ。
わたしたちは結局
おなじひとつの兄弟なのだ。
わたしが 大地の一部であるように
あなたも また この大地の一部なのだ。
大地が わたしたちにとって
かけがえがないように
あなたがたにとっても
かけがえのないものなのだ。
だから白い人よ。 わたしたちが
子どもたちに 伝えてきたように
あなたの子どもたちにも
伝えてほしい。
大地は わたしたちの母。
大地にふりかかることは すべて
わたしたち 大地の息子と娘たちにも
ふりかかるのだと。
………
美しい大地の思い出を
受けとったときのままの姿で
心に 刻みつけておいてほしい。
そして あなたの子どもの
そのまた 子どもたちのために
この大地を守りつづけ
わたしたちが愛したように
愛してほしい。 いつまでも
どうか いつまでも。
上の絵は前回のブログにも書きましたが、パルコ近くのスパーゴさんに飾られている絵です。
下の写真は昨日の明け方ふと目が覚めて部屋がピンク色に染まっていたので、
ベランダに出ると綺麗な朝焼けでした。鉢植えも艶っぽく染まっていました。
この記事へのコメント
ケイチャンは詩人だなあと思わせる文面ですね。
お待たせしましたね。
お気に入り上位にランクインさせていただきました。
お待たせしましたね。
お気に入り上位にランクインさせていただきました。
Posted by おっち
at 2011年07月19日 12:30

おっちさん
詩人だなんて…嬉しいです(^^♪
お気に入りありがとうございました。
先日のジャム会では高校生のギャル達から
いい刺激をもらったようですね♪
詩人だなんて…嬉しいです(^^♪
お気に入りありがとうございました。
先日のジャム会では高校生のギャル達から
いい刺激をもらったようですね♪
Posted by ケイチャン at 2011年07月19日 12:47
また、ジャムを楽しむ会を企画しました。記事にしましたのでごらんください。
Posted by おっち
at 2011年07月20日 09:28

おっちさん
了解しました(^^)
了解しました(^^)
Posted by ケイチャン at 2011年07月20日 13:21
首長シアトルの言葉は
アメリカ合衆国 国民の記憶にどのくらい残っているのでしょうか?
と書きながら、じゃあ日本国 国民は
アイヌ民族や琉球国 国民の言葉をどれだけ聞いてきたんだろう?
などと思ったパン屋です。
ついでに
南国の酋長 ツイアビの言葉も思い出しました。
「パパラギ」 時々 読み返したりしていました。
アメリカ合衆国 国民の記憶にどのくらい残っているのでしょうか?
と書きながら、じゃあ日本国 国民は
アイヌ民族や琉球国 国民の言葉をどれだけ聞いてきたんだろう?
などと思ったパン屋です。
ついでに
南国の酋長 ツイアビの言葉も思い出しました。
「パパラギ」 時々 読み返したりしていました。
Posted by レザンレザン
at 2011年08月19日 21:02

レザンさん
ツイアビ、パパラギ…聞き覚えあります。
昔読んだかもしれないけど内容忘れちゃいました(^_^;)
手元においてあるんですね(^^)
自然と共に生きる人々の言葉は身に沁みますね。
ツイアビ、パパラギ…聞き覚えあります。
昔読んだかもしれないけど内容忘れちゃいました(^_^;)
手元においてあるんですね(^^)
自然と共に生きる人々の言葉は身に沁みますね。
Posted by ケイチャン at 2011年08月19日 21:48
ケイチャン…
素晴らしい!!
涙がでました。アメリカにいた時、ネイティブの方々の話しはよく聞きました。素晴らしい民族だと思い尊敬しています。
このシアトル酋長と言う人も、この話しも、知りませでした。
胸に刻みつけたい手紙ですね
ケイチャン、いいお話しをありがとう

素晴らしい!!
涙がでました。アメリカにいた時、ネイティブの方々の話しはよく聞きました。素晴らしい民族だと思い尊敬しています。
このシアトル酋長と言う人も、この話しも、知りませでした。
胸に刻みつけたい手紙ですね

ケイチャン、いいお話しをありがとう


Posted by シダユミ at 2011年09月29日 19:06
シダユミさん
遡って読んでいただきありがとうございます(^o^)
この全文が以前、静岡新聞の山田養蜂場の広告に載っていたのです。
私もこれを読んだ時、酋長さんの気持ちが切なくて泣けてしまいました(T_T)
親友がアメリカ在住なのですが、この前インディアン保留地に行ったとき実際彼らの生活を目の当たりにして胸が痛かったと言ってました。もうバッファローを追いかけることもなく、狭いところに閉じ込められている彼らが気の毒です。
遡って読んでいただきありがとうございます(^o^)
この全文が以前、静岡新聞の山田養蜂場の広告に載っていたのです。
私もこれを読んだ時、酋長さんの気持ちが切なくて泣けてしまいました(T_T)
親友がアメリカ在住なのですが、この前インディアン保留地に行ったとき実際彼らの生活を目の当たりにして胸が痛かったと言ってました。もうバッファローを追いかけることもなく、狭いところに閉じ込められている彼らが気の毒です。
Posted by ケイチャン at 2011年09月29日 19:26
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