2012年09月01日
扉の向こう側

夕食どき、家族とテレビを見ながら過ごしたあと、自分の部屋に戻って音楽を聴くことが多い。
自分を取り巻く現実の世界と、音楽の扉の向こう側にはもうひとつ別の世界があるように思う。
大切な友人と過ごす時間と同じくらい、夜ひとりきりで音楽を聴く時間はかけがえがない。
昼と夜は明るさだけの問題じゃなく、全く別物。昼は活動の時間、責任の時間、理性の時間。
夜は癒しの時間、開放の時間、本能の時間。昼を気体に例えたら、夜はとろりとした液体。
煌々と照らす明かりは消して、音楽に身を委ねるとっておきの時間。
扉の向こう側の世界がとても心地よく、ああここから戻りたくないなぁ…と思うこともしばしば。
重い体を捨ててそのまま羽ばたいて行ってしまいそうになる。手に取ることは出来ないし
目に見えるものでもないのに、どうして音楽ってこんなに人の心を揺さぶる事が出来るんだろう?
私は昔から洋楽しか聴かなくって、何故だろうと考えたとき、言葉があると意味を追ってしまう
からかも知れない。多分言葉を扱う脳の領域を休ませて、純粋に音の世界に身を任せたいんだろうな。
今夜の曲はショスタコヴィッチ Shostakovich のプレリュードとフーガより。
このショスタコヴィッチの繊細そうな表情、たまらなく好き。
上の絵は 《 abc のうた 》 より 《 olive oil 》