2013年06月17日
映画 華麗なるギャツビー

話題の映画 『 華麗なるギャツビー 』 を観てきた。デカプリオをスクリーンで見るのは
久しぶりだ。彼は38歳になるとの事で、歳相応の落ち着きでそれなりにおじさんになっていた。
彼の大ファンという訳ではないけれど、デカプリオはいい俳優だと思う。ジョニー・デップ主演の
『 ギルバートグレイプ 』 で見せたデカプリオの演技は絶賛に値するので観て下さい(^_^)
原作の great gatsby (フィツジェラルド著)を数年前に村上春樹訳で読んだ。実は原作の
great gatsby は、村上春樹がとても大切に思っている小説だそうで、翻訳したい気持ちを10年
以上温めて訳したとの事だったので、それでは読んでみようという気持ちになった。訳者の想いも
込められていただろうし、とても強く印象に残る小説だった。邦訳で 『 華麗なるギャツビー 』 と
いうのもあるけれど、原作を読む限りではやはり原題どおり 『 偉大な・・・』 と訳した方が
ぴったりくる。何度か目にした『 華麗なるギャツビー 』という言葉の印象から、私はてっきり
ハードボイルド系の華やかな男の話しかと思っていたが、そういう類の話ではなかった。
映画の方は俳優陣は良かったのだけど、CGを駆使しすぎで、舞う雪や波はせめて本物を使って
欲しかったし、視覚的効果を狙ったのか、極端にスピード感を出す演出などは本筋からちょっと
外れた感じで正直いただけなかった。映画では華やかなパーティーシーンが売りらしかったけれど、
その辺はもう少し割愛しても良かったかな?と思った。当たり前だけど、原作は映画の10倍は
面白いので映画を堪能したあとは是非、原作を読む事をお勧めします。タイトルどおり、ギャツビー
は本当に偉大なのです。自分の人生の全てをたったひとつの愛に捧げたのですから。