2014年05月07日
川端康成と東山魁夷展もうひとつの楽しみ

静岡市美術館で6月1日まで開催されている川端康成と東山魁夷展のもうひとつの
楽しみをお教えします。ふたりの長年の交流についてや、川端が所蔵していた東山の
沢山のコレクションも見応えたっぷりですが、川端のコレクションの中にロダンの手の
彫刻やピカソの小品があったり、東山のコレクションの中に2~3世紀のローマ時代の
ガラスのビンがあったりとなかなか意表を付かれて面白いのです。ローマグラスは
不思議な玉虫のような光を放っており、一体どういう釉薬を使っているのかと思ったら
これは何百年と地中に埋まっているうちにガラスとアルカリ成分が反応してガラスの表面に
細かいクレーターのようなものが出来て、その反射が虹色の輝きを生み出すそうです。
人工的に作ることは無理で、気の遠くなるような時間が生み出した自然の奇跡なのです。
それと私がいたく気に入ったのが、川端の全集の装丁を手掛けた安田靫彦という日本画家
の絵です。川端のたっての願いで実現したそうですが、全集の一冊ごとの表紙のために
描かれた十数枚の絵は、シンプルで洗練されていて清潔感に溢れています。
果物や虫や生活の小物や花などが描かれています。本当にどれも素敵です(^_^)
下のがそうです。このシリーズはショップで絵はがきとして販売しています。
この下の絵は展示されていませんがネットから拝借した安田靫彦の作品です。


若い頃は洋画一辺倒の私でしたが、40代になってから日本画のよさが解るようになって来ました。
静けさ、優しさ、透明感、わびさびの心、自然との一体感、そんなものが年とともに解るように
なってくるのですね。本当にお勧めの展覧会です。是非いらして下さいね♪