2011年10月21日
Jerusalem エルサレム(聖歌)

2009年10/24の記事で紹介した、実話に基づくイギリス映画 《 カレンダーガールズ 》 のサントラの中でとても心惹かれる曲があります。映画を観た時から、この曲のためにサントラを買おうと心に決めていました。 その曲の名は 「エルサレム」 といい、以前ブログでも触れた18世紀のイギリスの
詩人、ウィリアム・ブレイクの長詩「ミルトン」の序詩に、サー・チャールズ・ヒューバート・バリーという作曲家が1916年に曲をつけたものでした。当時イギリスは第一次世界大戦の真っ只中で、国民の愛国心を煽るために、政府が戦争賛美の目的でバリーに作曲を依頼したのでした。権力者の意図とは異なり、ブレイクの詩が語っているのは、あらゆる権力に屈することなく、自由な精神活動を続けていくことの決意だったそうです。
以下が訳詩です。
古代 あの足がイングランドの山の草地を歩いたというのか
神の聖なる子羊がイングランドの心地よい牧草地にいたなどと
神々しい顔が雲に覆われた丘の上で輝き
ここに エルサレムが 建っていたというのか
こんな闇のサタンの工場のあいだに
私の燃える黄金の弓を 希望の矢を 槍を 私に与え給え
ああ 立ちこめる雲よ 消えろ
炎の戦車を 私に与えてくれ
精神の闘いから 私は一歩も引く気はない
この剣を私の手のなかで眠らせてもおかない
私たちがエルサレムを打ち建てるまで
イングランドの心地よいみどりの大地に
下に貼ったのは同じ曲ですが、オーケストラの奏でるエルサレムと
70年代のロックグループ、エマーソンレイク&パーマーの演奏では
随分と違って面白いです♪(^^) オーソドックスなのも好きですが
エマーソンのアレンジもすごくカッコよくて大好きです♪
私はこの曲を聴くと、なぜかすごく郷愁に駆られて泣きたくなってしまうのです。
イギリスの地を踏んだこともないし、キリスト教徒でもないのに不思議ですね(^^)
上の絵は24日から始まる私の個展のための絵です。
今回の作品は手のひらに収まる小さなものです。
皆さん、お気軽にお立ち寄り下さいね(^o^)丿
