2013年07月10日
黒い王様

今日は私の一番好きな画家、パウル・クレーの 『 黒い王様 』 の絵を載せました。
王様なのに何だか悲しげなこの絵に、詩人の谷川俊太郎が詩をつけました。
おなかをすかせたこどもは
おなかがすいているのでかなしかった
おなかがいっぱいのおうさまは
おなかがいっぱいなのでかなしかった
こどもはかぜのおとをきいた
おうさまはおんがくをきいた
ふたりともめになみだをうかべて
おなじひとつのほしのうえで
講談社から出ているクレーの絵に谷川俊太郎が詩をつけた小さな絵本
『 クレーの絵本/谷川俊太郎 』 はとても素敵な本です。
クレーの絵が谷川さんの詩によってますます引き立てられています。
私はもともとそんなに詩というものに親しんでいたわけではないのですが
このクレーの絵に谷川さんが詩をつけたシリーズは2冊持っていて
部屋の片隅に鎮座しています。多分ここ2~3年以内にクレーの展覧会が
大都市で開催されると思うので、今からとても楽しみです(^_^)