2014年01月09日
クラバート

年末から読み始めたプロイスラーの小説、『クラバート』 を読み終えました。このプロイスラーは
児童文学の作家で、『大どろぼうホッツェンプロッツ』という愉快なお話で有名だそうです。
ブックレビューにこの『クラバート』は他の作品と違って暗く重さがつきまとうが、ストーリーが
少年が表向きは水車小屋の見習い職人、実際は水車小屋を営む魔法使いの弟子になるという
秘密めいた設定で、魔法を覚えていくファンタジックなストーリーに"死"の禍禍しさと緊迫感が
終始つきまといます。と書いてあったのが読む決め手となりました。クラバート少年はある日、
啓示を授かって粉引きの水車小屋を訪れるのですが、そこで待ち受ける過酷な修行と運命は予想も
つかないものでした。魔法使いの親方と12人の弟子の職人の間で繰り広げられる緊張感溢れるお話
から一時も目が離せません。物語り全体を包む魔法の不思議な雰囲気と友人との堅い絆、クラバート
が苦しみながらもたくましく成長していく様が飽きさせることなく描かれています。
これは大人のためのファンタジーだと思います。お時間がある方は是非・・・!


今日の音楽は私の大好きな曲 I Saw Three Ships を Blackmore's Night の演奏で。