2014年01月14日
ヒースの花



先日読み終えた小説、クラバートの中にこんな自然描写があった。
時は10月、ところはドイツの田舎で荒涼地帯と森に覆われたところ。
《沼地のなかの丘の上の草は黄ばんでいて、ヒースの花はとっくに 盛りをすぎていた。やぶの中には赤い苺がわずかではあるが、
血のしたたりのように、そこここについている。》
ヒースとは一体どんな花だろう?言葉の響きからして淡い色の細長い花弁の花を想像したのだが
実際は上のとおり、粒々した愛らしい小さな花であった。日本ではエリカと呼ばれているらしく
荒野に咲くそうだ。小説というのはどこまでも自由にイメージを膨らませてゆく楽しさがある。
読み終えてもなお、いまだドイツの暗く覆われた雪の景色や水車小屋の情景が浮かんでくる。
今日はお伽噺のような雰囲気を持ったABBAの知られざる名曲、the piper をお聴き下さい。
彼らは丘やあるいは谷や荒野からやって来て楽器を演奏し、私たちは月の下で踊るのです。
ここのところ傷周りや首筋、肩がまるで鉄板のようなので酵素風呂に通うことにした。
酵素を身体に取り入れると傷の回復も早いらしい。体調が優れないと、ちょっとした事に
一喜一憂させられる。空が厚い雲に覆われているとずっしり重い気分だし、時々雲間から
明るい日差しが刺すと希望の光に思える。夕べは毎朝飲んでいる生姜のすりおろし汁をたっぷり
すって火にかけコンロから降ろした後、全部ひっくり返してしまった時は、しばらく呆然と
立ちすくんでしまった・・・(T_T) 今日は身体の芯から酵素に温めてもらうことにしよう。