2011年11月04日
大道芸ワールドカップ

今年で大道芸も20週年を迎えたそうです。私は初年度から8年間ボランティアをやっていたので、
もうそんなに経つのかぁ…と感慨深いです。歳を取るわけです(^_^;) 大道芸の期間中、
町に出るとものすごい人出ですね。海外から来ている大勢の方々もその国の空気を持ち込んでいて、
町はいつもと違った熱を帯びた空気が充満しているみたいで、ドキドキします(*^_^*)
夜、飲み屋なんかに行くとパフォーマーらしき人達がいたりして、
ああ、大道芸の季節なんだなぁ…と実感します。フランスのアヴィニョンの演劇祭に比べると
静岡の大道芸はちょっと管理されすぎかなーと、思えなくもないのですが、その辺は諸事情が
あるんでしょうから仕方ないですね(^^)
2年目の大道芸の時、衝撃を受けたパフォーマーがいます。それは stalker スタルカー といって
オーストラリアから来たスティルト集団で、その芸に出くわした時は胸の鼓動が止まるかと思いました。
足に竹馬のようなものを付け、身長は3メートル近くにもなり間近で見るとすごい迫力です。
メンバーは5人で、ふたりがスティルトをつけてあとの3人は太鼓、サックス、笛?だったかな。
その時のパフォーマンスは、衣装がブルーグレーの落ちぶれ貴族のような感じで、わざとボロボロに
してあり、物語調のパフォーマンスがアクロバットを交えながら、太鼓と渋いサックスの音をバックに
繰り広げられます。 本当に夢のような世界…!!
私は一番前で釘付けになり瞬きも忘れるくらいに、食い入るように見つめていました。
終わったあと、黒い服を着た渋い男性が投げ銭一万円を入れていました。一万円!(@_@;)
あまりに感動したのでその後、その当時習っていた銅版画で彼らを描きました。
彼らのパフォーマンスはとても迫力があり、子供がたまに泣いていました。
芸術性が高く、少し狂気も含んでいます。私は甘すぎたり可愛すぎたりするものが苦手なので
彼らの芸はまさにどんぴしゃでした。興奮冷めやらぬまま、彼らに自分がどんな風に感じたかを
夢中で伝えると、彼らはとても喜んでくれました。一年後にまた stalker が来た時、出来上がった
銅版画を贈ると、とても喜んでくれてシドニーの事務所に飾ると言ってくれました(^_^)
実は大道芸が終わったあと、その足で彼らは東京に仕事で行くのだということを聞きつけて
私と妹は東京まで追っかけをしたのです♪♪ (あの頃はパワーがあったなぁ…。)
その話しは次回のブログで(^_^)
ちなみに stalker とは、獲物をそっと追う人、大股に歩く人という意味で、
動詞の stalk には病気などがはびこる、静かに広がり始めるという意味もあります。
すぐ下の画像が stalker のパフォーマンスの写真です。
色んなバージョンがあって、一番好きなのがお見せできないのが残念です。
その下が彼らに頂いた公式名刺♪
一番下のが、私の銅版画です。デッサンがなってなくて、明暗もはっきりせず
あまりお見せできる代物ではないのですが、まあ、記念にはなったと思います。


一番上の絵は abc のシリーズ B の Balloon です♪