2012年10月28日
ブルガリアンヴォイス

ブルガリアンヴォイスに出会ったのは随分前の事です。ブルガリアに伝わるこの独特な音楽は
農村地域で農民達が作物の成長を願って歌うこともあったようで、確かに聴くと祈りのような
ものが感じられます。主旋律と副旋律が並列し、ビブラートをかけない、まるで声帯を閉じて
歌っているかのような平べったい発声方法、西洋の伝統音楽にはない不協和音、とても強い印象を
残します。以前、ワールドミュージックがもてはやされるようになった頃、合唱団が来日して、確か
サントリーホールでコンサートを開いたと聞きました。下に貼ったのは、私が初めて聴いたアルバムに
収録された一曲目で、当時衝撃を受けた事を覚えています。過酷な歴史の重さを感じさせるような
響きがあり、とても土臭く決して軽やかではない歌声は胸にズンと響きました。
老若混じった女性達が身に付けている民族衣装が素晴らしく美しいです♪