2014年07月21日
風が思い起こさせた記憶
先日暑さが少し和らいで心地よい風が通る朝、むかし行った南仏プロヴァンスの記憶が甦った。
パリから足を延ばして南仏アヴィニョンの演劇祭に向かう途中、高速電車の窓から見える
延々と続くヒマワリ畑が美しかった。
1947年から始まったアビニョン演劇祭は60年以上続く伝統的なフェスティバルで、
毎年7月に開かれている。世界中から様々なアーティストが参加する、世界的な演劇祭だ。
演劇、バレエ、ミュージカル、コンサート、舞踊、コンテンポラリーダンス、マリオネット
マイム、サーカス、大道芸など、演目は様々。通りを歩いているだけで色んなパフォーマンスに
出くわすのが面白い。このフェスティバルの面白いところは、小難しいダンスや演劇が上演される
一方で、薄汚れた浮浪者たちがガソリンを口に含んで火を吹く芸をやったりと、ボーダーラインが
ないところだ。 日本なら管理されて排除されてしまうものが、おおらかに許容されている。
フランス人ていい加減で、キオスクのお姉さんはお客さんがいるとわかっているのに、ケータイで
私用電話をずっとしてたり、アヴィニョンのオープンカフェの給仕はあまりに忙しくて嫌になった
らしく、どっかり座り込んで知り合いとお喋りに興じていた。日本じゃありえない光景。
日本て本当にきちんとしたいい国だけど、細かすぎる所も多いので、ヨーロッパのいい加減さと
いうか、おおらかさに触れると、これもまた良いなと思う。ネットから演劇祭の様子をお借りした。
法王庁を中心に開催される
有名な眼鏡橋
城門前の通り
私が観た時はこんなのはなかったけどね
夜の法王庁前の広場は劇的にうつくしかった!よお~く覚えている
有名なピカソのアヴィニョンの娘
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